きのおもむくままに
記事一覧それは人そのものから感じとれるものではない。
外に現れる行動や作品から感じるものだ。
赤ん坊の産声は、純白の生命が放つ最初の行動であり、もっとも美しいものの一つである。
私はもっと汚れた人間特有の美しさも愛したい。純白の生命が汚れた後でも発する、苦悩や葛藤を昇華させた光がもつ美しさを。
たとえば苦悩や葛藤を、心に響く旋律にのせたり、膨大な一筆一筆にのせたり、完備な論理にのせたりする人たちがいる。
苦悩や葛藤自体は美しさではなく、むしろ目を背けたくなる醜さや惨めさである。しかし、そこから生まれるものは人間の善意や希望に向かう性質を帯びており、自己超越している。
もっとも美しいものは、もっとも目を背けたくなるところから、才あるものが膨大なエネルギーを費やして洗練昇華した行動や作品である。
その光は自己をはるかに超越し、多くの人に届く。
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